腕時計をシェアする事業を営んでいたトケマッチが法人解散することを発表しました。
それに伴い、トケマッチはポンジスキームなのではないかと言われているようです。
実際はどうなのか調べてみました。
トケマッチが解散
腕時計シェアリング事業「トケマッチ」を展開していたネオリバースが、1月31日をもって法人解散すると発表。利用者から混乱の声が上がっている。
引用:スポニチアネックス
トケマッチが突如法人解散を発表したことで、利用者は驚きを隠せません。
トケマッチとは高級腕時計を所有している人と高級腕時計をレンタルしたい人をマッチさせるサービスです。
高級腕時計を貸し出すことで、オーナーにはレンタル料金の一部が支払われるという仕組みでした。
2021年1月からトケマッチのサービスが開始され、丸3年を迎えたタイミングでの解散発表。
SNSではトケマッチはポンジスキームだったのではという声が飛び交っています。
このように多くの声が挙げられていますが、トケマッチはポンジスキームなのでしょうか?
トケマッチはポンジスキーム!?
現時点では、トケマッチがポンジスキームであるとは言い切れません。
というのも、トケマッチが法人解散を発表した中で、オーナーには高級腕時計を返却することが記載されているからです。
【預託商品について】
引用:ネオリバース
預託商品は順次、ご登録住所にご返却させていただく流れとなります。
現時点において弊社の解散手続き及びレンタル中等の事情により、明確なご返却日につきましてはご回答できかねますことをご了承ください。
ご返却につきましては本日より6ヶ月を目安として発送手配いたしますが、万一ユーザー側の帰責事由等によりご返却が難しい場合、弊社サービス規約第9条及び所有時計の預託に関する同意書に基づき、損害賠償の金額をお支払いさせていただきます。
損害賠償の金額のお支払い先はご登録の銀行口座と同一となり、変更は不可となりますためご理解の程よろしくお願いいたします。
また、預託使用料は2024年1月末(2023年12月分)のお支払いより送金停止とさせていただきます。
トケマッチを運営しているネオリバースは、レンタル商品として預かっている高級腕時計の返却についてこのように述べています。
- オーナーの登録住所に返却する
- 返却目安は2024年1月31日より6ヶ月以内
- 返却できない場合は損害賠償を支払う
上記の約束通り、預けていた高級腕時計が返却されれば、トケマッチはポンジスキームではないということになります。
ポンジ・スキームとは、アメリカで天才詐欺師といわれた、チャールズ・ポンジがその名の由来です。
引用:一般社団法人 金融リテラシー協会
「出資を募り、運用益を配当金として支払う」と言って資金を集め、実際の運用はなく、新しい出資者からの出資金を配当金として支払いながら、破綻することを前提にお金を騙し取る手法です。
またレンタル側の理由で返却できない場合には、損害賠償を支払うことも約束しています。
そのため、現時点ではポンジスキームの手法に当てはまりませんね。
ですが、預けていたオーナーにとっては返却目安となる6ヶ月は長くて心配になることでしょう。
期間があまりにも長いことから、預けていた時計が偽物とすり替えられてしまうのではないかと考えている方もいるかもしれません。
一刻も早く、オーナーの元へ時計が返却されることを願っています。
今のところトケマッチがポンジスキームだとは言い切れませんが、調べているうちにトケマッチの事業そのものに疑問点がありました。
トケマッチの事業への疑問点
SNSではトケマッチがポンジスキームだと話題になっていますが、その中にこのような投稿もありました。
この投稿によると、トケマッチを運営しているネオリバースが高級腕時計を購入してレンタルする仕組みにするのが普通ではないかというのです。
確かに、このやり方であれば初期費用はかかりますが、オーナーに高いレンタル料を払う必要はありません。
またオーナーとレンタルする人の間に入るよりも、自社がレンタルをした方が腕時計だけでなく個人情報等の管理も少なくて楽になるはずです。
実際に自社で購入したバッグや洋服、ドレスなどを一般人にレンタルする会社がいくつも存在しています。
そんな中、このような事業形態を選んだのにはどのような理由があったのでしょうか?
さらにSNSを調べてみると、このような投稿も発見しました。
この方の意見によると、高級腕時計を所有しているオーナーの個人情報が目的だったのではないかというのです。
人にレンタルするほど高級腕時計をいくつも持っているオーナーの個人情報であれば、欲しいと思う業者は多そうですもんね。
富裕層の個人情報を得るための事業だとしたら、かなり恐ろしいですよね。
とにかくオーナーの方々に損失が出ないことを願っています。
まとめ
今回はトケマッチがポンジスキームなのか調査しました。
現時点では、トケマッチは預かっている腕時計は順次返却するとしています。
返却する旨を示している以上、ポンジスキームだと言うことはできないでしょう。
返却までには時間を要するようですが、きちんとオーナーの元へ返却されることを願っています。
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