2022年8月1日、韓国の李鐘燮(イジョンソプ)国防相が、BTSの兵役義務に関して意見を述べました。
その内容は「入隊しても練習の機会を与え、海外公演があればいくらでもできる方法があると判断している」との見解を示しました。
このことは、今年末までに兵役入隊予定のBTSメンバー最年長のJINさんにとっても、メンバー、ファンにとっても、明るい兆しが見えるのではないでしょうか?
今回はBTSの兵役に関してまとめました。
BTSとは
韓国の男性7人組ヒップホップグループです。
2013年にデビューし、韓国の3つの主要授賞式で新人賞を受賞しました。
2017年にはワールドツアーを開催し、北米・南米・アジアと全10の国と地域で計17都市を周り、全32公演で約40万人を動員しています。
ワールドツアー中には、アメリカのラスベガス開催されたビルボード・ミュージック・アワード2017にて、トップ・ソーシャル・アーティスト賞を初受賞しています。
この部門では、ジャスティン・ビーバー、セレーナ・ゴメス、アリアナ・グランデ、ショーン・メンデスといった名だたるアーティストと共にノミネートされていました。
この賞はジャスティン・ビーバーが6年連続で受賞していましたが、その記録を破ってBTSが受賞することとなりました。
そして、5年連続でこのトップ・ソーシャル・アーティスト賞を受賞しています。
2020年にはBillboard Hot 100で3度目となる首位を獲得。
アメリカン・ミュージック・アワード2020においては、フェイバリット・デュオ/グループ・ポップ/ロック賞とフェイバリット・ソーシャル・アーティスト賞の二冠を受賞しました。
その後も数々の賞を受賞し、全世界から評価をされるアーティストになりました。
韓国の兵役の仕組み“徴兵制”
韓国では、満19歳以上のすべての成人男性に対して兵役の義務が課せられます。
19歳になる年に徴兵検査を受け、健康状態、精神状態を判断されて7段階の等級に分けられます。
1~3級が「現役兵」として実際の軍隊に入ります。
4級は「補充役・社会服務要員(民間人)」として、公的機関の社会サービス業務や行政業務の支援に携わります。
5級は「戦時勤労役」として、国家や企業の危機管理において戦争や事変、武力衝突、大規模な自然災害などの非常事態の場合に出動します。
6級は持病や心身障害を持つ人を対象とし、免除となります。
7級は「再検査対象者」として、疾病の治療中などで再検査が必要な人が対象となります。
服務期間は、服務形態によって異なります。
陸軍と海兵隊は18カ月、海軍は20カ月、空軍は21カ月とされています。
服務形態は、5週間の基礎訓練を終了した後に、陸軍、海兵隊、海軍、空軍のうちの1つに派遣され、過酷な訓練を受けることになります。
兵役へ行く順番
通常は生まれ年順に行くので、BTSの場合もイレギュラーなことがない限り、下記の順番で兵役に行くと考えられます。
兵役へ行く順番 | メンバー | 生年月日 |
1 | JIN(ジン) | 1992年12月4日 |
2 | SUGA(ユンギ) | 1993年3月9日 |
3 | J-HOPE(ホソク) | 1994年2月18日 |
4 | RM(ナムジュン) | 1994年9月12日 |
5 | JIMIN(ジミン) | 1995年10月13日 |
6 | V(テテ) | 1995年12月30日 |
7 | JUNG KOOK(グク) | 1997年9月1日 |
2022年6月14日公式You Tubeチャンネルにて、BTSの活動休止が発表されました。
その後、グループ活動の休止、ソロ活動に専念することが報じられ、最年長のJINさんの兵役へ行く準備だと思われました。
現在、韓国の国会では、世界的な人気を誇るBTSにスポーツ選手等と同様に兵役免除を求める声が上がり、国会で議論になっています。
国会の議論が早く進みBTSが兵役へ行かずに済むのか、やはり年齢順に行くのか、それとも全員同じタイミングで行くのか、様々なパターンが考えられます。
まとめ
韓国の国会では、大きな功績を残した大衆文化芸術者に対し、「芸術要員」として代替服務を認める内容の兵役法改正案の審議を進めています。
現法案ではBTSの最年長メンバーであるJINさんは、今年末までに入隊することになっています。
法改正により入隊が免除となるのか、予定通り入隊するのかかなり気になりますね。
JINさんの入隊が決まれば、時期は未定としても他のメンバーの入隊もほぼ確実と言えます。
様々な意見があると思いますが、韓国経済のさらなる成長ためにBTSの存在は欠かせないと思います。
なので、兵役免除という柔軟な考え方があっても良いのではないでしょうか?
今後の動向に注目です。
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