先日、朝礼の場にてセンター長から新人事制度について語られました。
この新人事制度はすでに、さんげつ社内報VOL.241に掲載されており今年4月からスタートされてるのを皆さんご存知ですか?
この新人事制度がどういうものか端的に述べると、年功主義から能力主義に移行したということです。
ひとまず社内報に掲載されていたの一部を引用します。
目次
新人事制度について
目指す姿は?
企業として持続的に成長し続けるための組織づくり。
そのためには、会社を動かす社員一人ひとりの能力強化や専門性の向上も、重要なポイント。
従来の年功的な人事制度から、これまで以上に会社への貢献に対して適切に報いる新制度へと変革することで、一人ひとりが挑戦心を持って自身の能力を高められる組織の構築を目指します。新制度のポイントは?
1.「モチベーション」
成長している社員へ機会・チャンスを提供する2.「ロイヤリティ」
努力する社員に対し、長く務められる安心感を確保する3.「チームワーク」
フェアな評価・フェアな機会を確保するとともに、適切な制度運用新制度によっての評価基準は?
『実質的な働きと役割を重視した2つの評価基準で、モチベーションを高める評価・報酬制度へ』
月給:プロセス評価
職種グループごとの行動評価基準への到達度を測定
年功的ではなく、職種の重要性に基づいた報酬制度に変更
毎年の「プロセス評価」の結果を基に増減する変動給賞与:アウトプット評価
定量・定性的な目標に対する成果を測定
「アウトプット評価」の結果を基に同一グレードの中で5段階に分ける変動給
注目となるのが、一定に支給されてた給与が月毎に昇給・減給される(変動する)システム。
この新人事制度は今年から始まったばかり。この変動、今年度中は±5,000〜10,000円程度で済むと思います。
ですが、来年度(2023年度)の新たな中期経営計画から徐々に±5,000〜30,000円の振り幅へと広がってくのも有り得なくはない話です!
メディアでも取り上げられてる通り、世界のトヨタ自動車やサントリーHDの社長が「終身雇用の維持は難しい」「45歳定年制」という発言をしています。
このことからも分かるように、サンゲツだけでなく、あらゆる日系企業もソノ道筋を辿っていきます。
そして、年功的に昇給されてきた給与の形態も今後厳しくなるということです。
そのことを考えず、成長もしないで会社にいるだけで給与がもらえると考えてるヒトたちは必ず淘汰されます。
VUCAの時代に突入したと言われ数年が経ちましたが、大多数の社員(労働者)は、未だにこの危機感を持ててないのが現状。
寝て起きて目の前の仕事をこなす1日に、休日も特に学ばずソシャゲかYou Tube(娯楽)や趣味にしか時間を費やさない。
こんな社員(労働者)ばかりでは企業も次のステージにステップアップしませんし、そんな社員(労働者)をいつまでも会社は置いとかないでしょう。
能力主義に移行してる最中で、われわれ社員(労働者)はこれから、どういう心構えやマインドでいればいいのでしょうか?
※VUCAとは……
Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Amdiguity(曖昧性)の頭文字から取ったコトバ。
能力主義とは
能力主義とは成果に加え、成果を出すまでのプロセス・姿勢・知識・スキルなど、職務遂行に必要とされる能力全般を評価基準とするもの。
成果主義は「仕事の成果」のみに着目するのに対し、能力主義は「ヒト」に主眼をおいて評価します。
これは成果を出すまでのプロセスや姿勢も評価するため、努力の分だけ報われる制度とも読み取れます。
要するに……
業績や結果や資格などの顕在的能力の部分と、こういうトライを心掛けたという潜在的能力の部分が評価対象となる。
プロセス重視の意味を履き違えてはイケナイ
大前提として、業績や結果を出すことは決定的に重要です。
ですが、どんなやり方でもいいから結果を出せということではありません。
結果のためだけにあの手この手と手段を選ばない悪質手段が横行しては、会社としてのチームパフォーマンスは良くなりません。
会社の信用性にも当然響きますので!
どんなことをやろうとしたのかに対して、どのようにやろうとしたのか、良い結果を出すために道筋を立てたプロセスにも評価する価値があります。
プロセスにも重点をおくことで、社員(労働者)がチャレンジしやすくなります。
見誤ってはいけないのが、プロセス作りが目的になってはいけません。
プロセスはあくまで手段です。
プロセスのためのプロセスをいくらやった所で結果からは遠ざかるだけです。これは具体で落とし込む所の、残業代ほしさに残業をして会社のリソースを浪費してるのと同じということ。
抽象的な表現になりますが、良い目標設定をすれば、試行錯誤はするものの、自ずと良いプロセス作りができます。
会社(組織)が定義づけている「プロセス重視」とは何かを理解し、意味のあるプロセスを踏んでいきましょう!
会社員にもアントレプレナーシップマインド(起業家マインド)が不可欠
冒頭でも申した様にVUCA時代の真っ只中です。
会社員(労働者)でも変革を起こすために『アントレプレナーシップマインド』という概念が不可欠になってきます。
まず会社で評価されなければならないのは、『個人の利益や成長を意識してるヒトではなく、会社へ価値提供するヒトやメンバーを成長させられる人材』
会社経営者は社員(労働者)にも変革を求めてます。
会社を良くしようと行動してくれるヒトを求めてます。
新しいコトを始めてくれるヒトを求めてます。
これは自分が経営者目線を持てば分かることです!!
いや!そもそも対人関係にも転用できることで、自分のために好意や尽くしてくれるヒトの印象(評価)って良いに決まってますよね?
会社も同じです。
※ひと昔前の「自己犠牲を払って社畜になれ」ということではありません
資本主義社会の構造において、そもそもぼくら会社員(労働者)は、会社(組織)に付加価値を提供すること、創意工夫を施すことが本来の在るべき形。
でもそれが会社にきて周りを見渡せばどうでしょう?
会社を良くしようと、部署を変えようと、チームのマインドを上げようと、何かにチャレンジしているヒトっていません。
でもそれもそのはず!
いち社員が変革をしようと声を上げても、心から耳を傾けてくれるヒトはいないからです。
リスクを取って行動したにも関わらず、避難・批判さえもされてしまうから。
リスクを取らない、チャレンジもしない老害まがいのヒトたちが、リスクを取って頑張ったヒトを「ほら言ったでしょ」と下げて自分の株を上げようとすらする。それも無意識に。
大概の会社員(労働者)の働く理由に、「存在意義を見出したい」「部署を変えていきたい」なんてヒトは稀です。
だから皆んな「これっておかしくない?」「これ本当にやる必要があるのか?」が言えずにいる。
嫌われる勇気を持てず、保身のためのこなす仕事になってしまっている。
そしていつの間にか、なんの疑いもせず、目の前の仕事が流れ作業にしてしまっている。
でもVUCAの時代。
ぼくたち会社員(労働者)は、労働者の立場でしか思考できない環境から抜け出さなければなりません。
目先の事象のことしか考えられないようなマインドで仕事に取り組んではいけません。
決められた目の前の仕事は最低限の責務です。
決められた仕事以上のことをすることが大事なんです。思考を巡らせ提案していくことが大事なんです。
経営者は会社のために数年先の未来を見て、考え、より良い形へ変えようとしてます。
僕たち会社員(労働者)もリスクを取りに行かなければならない時代に突入してます。
意識を高くもって何か変えようとしてるヒトがゼロだとまでは言いませんが、大手企業に務めているヒトほど、成長意欲が無い傾向にあります。
大手企業のシガラミとでも言いましょうか……?
大手企業というだけあって、著しい成長はないから、特に会社員(労働者)は現状維持に走りがち。
リスクを取れば、チャレンジすれば、失敗や失態は付きまといます。
でも変わろうとしないそのマインド、向き合い方が1番のリスクでしかありません。
何もしないでいることが「悪」です!
まずは、ぼくみたいに想いから語っていきましょう!
そして、慣れ浸ってしまった居心地が良い今の環境(風土)を変えようとしてください。
少しづつチャレンジ精神・リスクを取れる耐性をつけてください!
少しづつ積み重ねてくことで、アントレプレナーシップマインド(起業家マインド)が養われ、変革していける人材へと成長できます。
あなたは、何もしないままですか???
コンフォートゾーン(快適な空間)から抜け出せ
会社以外のコミュニティにも属してみたり、普段しない様なことをやってみましょう。
居心地の悪いところに身を投げ出すことで価値観は広がります。
自社内のボランティア活動やサークル活用とかだけでなく。
全然バックグラウンドが違う、接点のないコミュニティに飛び込むのもいいです。普段しないことをしてみてください。
慣れない場所やヒトがいる所に身を寄せること、普段やらないコトはかなりストレスになります。
でも定期的に、ストレスや違和感を無理矢理にでも作りにいかないと、新しい情報や価値観には触れられません。
固定観念に囚われ、老害に成りえます。
それは若くしてもです。
たった15分、読書するだでもいいんです。たった15分だけビジネス系YouTubeを見るだけでいいんです。
「時間がなくて…」「忙しくて…」「自分なんかが…」
そんなこと言うのは誰にでもできます。
もちろん違うフィールドに行けば、恥ずかしい思いをすることだってあります。
でもそういった一時の思いも数時間後には、みんな違う話をして忘れてます。死にゃあしません!!!
ボク自身なんかのことで言えば、、、
歌も大して上手くもないのに歌の発表会に出場したり。
小学生の頃ダンスが好きだったので、大人になった今、BTSのダンスを踊ってその動画をInstagramにアップしたり。
作文がある授業では毎日、居残りになるくらい書くことが苦手だったのに、部署を変革するための発信をしてみたり。
ぼくなりに居心地の悪いところへ身を寄せてきました。
歌もダンスも発信も、実行する前は最初ビクビクしてました。
でも案外誰も気にも留めてません。
少しくらいは「下手くそだな」「何を伝えたいのか分からんな」なんて陰口を叩かれてますが。
けどそれがなんなんでしょう!?
恥をかくリスクを過大に見積もりすぎでは??
日常からリスクを取りにいける習慣をつければ、それは仕事でも活きてきます。
ここでの目的は、アントレプレナーシップというマインドセットを身につけるための解説になりますが……。
そもそもつまらない大人にならない為にも、コンフォートゾーン(居心地が良くなってしまった場所)から抜け出してみることをオススメします。
能力値なんて対して変わらない
最後に……
人間の能力値なんて変わらいもので、最終的には行動したもの勝ちです。
考えたアイディアや学んだインプット(情報)は、実行して初めて価値があるものとなります。
そして行動を起こしてきたヒト、何かを変えようとしてるヒトに会社も価値を感じてくれます。
行動を起こした人は良くも悪くも周りから注目されます。周りの目を気にせず行動する事は勇気がいることです。
それでも一歩 踏み出す勇気を持ちましょう!
抵抗勢力はいます。
衝突は起きます。
嫌な思いもします。
でも摩擦を起こさないと何も生まれません。
2年目だろうと10年目だろうと、会社(組織)を伸ばすために必要な意見は出すべきです。
目の前の仕事だけをしにきている人には、リスクをとっているヒト(挑戦してるヒト)の想いなんて分かりません。
だから逆に、リスクも取りに行けないヒト(挑戦できないヒト)の反発なんて、聞いてるフリして横流ししちゃえばいいんです。
そもそも能動的に行動できる若者が激減してる今、既存の先輩社員たちが挑戦的な姿勢を見せてくことが重要です!
学校教育の弊害なのか、画一的に収まろうとする若者しかいません!
そんな若者ばかりでは会社・チームの先々が思いやられます。
なので、僕はこれからもチームの意識改革・マインド改革をするために、批判される覚悟でこの発信を続けていくつもりです。
結局のところ、会社は『ヒト』で成り立ってます。その会社にいる『ヒト』が変わらなければ、良いモノは生み出せません。
ぼく自身、影響を与えられる人間になれる様に頑張るので、皆さんもそれぞれの道で頑張ってきましょう!